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んちゃって英語ガイド

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『プクサの魂』英語版

「縄文からこんにちは!」
という小冊子に面白いアイヌの昔話の英訳が載っている。
アイヌ精神世界を話すとき絶対に面白い。

萱野茂さん『アイヌの昔話』の
「プクサの魂」をアダム・ファインバーグさんが英語に抄訳したもの。
(プクサとは行者ニンニクのこと。)
植物を採取する時は絶滅させない!と言うメッセージ。

この話から
アニミズム
どんなものを食べていた
貧富の差
結婚観
などアイヌに関する話ができる。

A poor girl lived in a village where mayor's wife became sick and died. 
The girl wanted to pay her respects, but had no suitable clothes to wear or anything to offer. 
With a heavy heart she sat alone on a ridge between fields, when suddenly a bush clover began to speak to her by rubbing its brunches together.

The plant told her that there was a reason the mayor’s wife had died,
and that she should mourn her death with the pusuka that hung drying in the house. After this,
the bush clover said, another god would tell her what to do.
Heeding these words, thee girl brought the pusuka to the mayor’s house.
There, a pot hanging on the wall whispered to her.
It told her that the mayor’s wife had gotten sick because she did not pick the edible wild plants properly.

“ All the plants have souls sent form the heaven,”
the pot told the girl, “ and when you pick the plants you must not take them all,
or else they will not grow again next spring.”
The god in the pot said that the mayor’s wife had picked all the plants,
even the roots, threatening to kill the pusuka’s kamui.
The god was angry and make her sick to teach her a lesson.
“ Too bring the mayor’s wife back to life,” it said,
“ you must take your dried pusuka to the edge of the village and spread it on the ground.
Tell the forest you are returning the soul of the pusuka.”

The girl did as she was told, and the mayor’s wife returned to life.
So grateful was she to the girl that she gave her the position of mayor’s wife.

The girl had been born to a apoor family, but because the gods and goddesses loved her, she was rewarded with a happy life.
She no longer had to long for the things she wanted,
or worry about what she would eat.

榛谷泰明さんの(北の縄文塾)縄文お伽噺講座が2008年に出版されたもの。
ヘレナさんが書いた日本語・英語の文字イラスト!
彼女はウクライナ人なのに
なんでこんなに日本文字がうまいの!!?

『プクサの魂』英語版_b0127538_2230192.jpg

見たとたん 嬉しくって!
『プクサの魂』英語版_b0127538_22304580.jpg


まじめな内容なのに
「遊びすぎ?」って聞く彼女。
『プクサの魂』英語版_b0127538_22321116.jpg


ぜーんぜん。

心が弾んでる 楽しさが伝わってくる。
# by endoms | 2009-11-06 22:33 | ホッカイドーって良いよね!

北海道の百人一首

田中先生の
百人一首に関する講義を受けた。
相変わらず彼女の話は最高に面白い。

花というと桜をさすようになったには950年、それ以前は梅か桜のこと。
万葉集で一番多く読まれた花は?
何と!萩。

和歌の歴史は7世紀の万葉集から始まった。
当時の和歌は漢字をさまざまに読みこなし歌われていた。
平安時代になると
和歌は貴族の教養の必須アイテム。

古今集
後撰集
拾遺集 など3000首を覚えるのが必要だった。

ところで3代歌人は?
紀貫之と藤原定家と松尾芭蕉だよね。

その藤原定家が1235年に編んだのが百人一首
万葉集から13世紀の新古今の歌まで、年代順に100首を選んだもの。

貴族よりも力を持つようになった鎌倉の武士
室町になると町人たち
江戸になると一般庶民
そんな人たちにも受け入れられやすかった。
たった100首だから。

和歌はもともと屏風絵やインテリアとして飾られていた。
江戸時代に南蛮貿易でカステラやカルタといった西洋の文物が入ってきた。
そこで百人一首とカルタが結びついて
庶民の教養と遊びになり、特に男女が出会う和少ない場。
明治時代までには
広く一般家庭で行われるようになった。


本州では読み札も取り札も紙。
上の句を読んで下の句をとることが多い。
それが北海道だけは取り札は木札。
しかも下の句を読んで下の句を取ることが多い。

なぜかっていろいろ言われているけど
定説はこれ。

ニシン漁のヤン衆が番屋で次の漁を待つ間に遊んでいた。
ニシン場は水気が多いので紙の札では長持ちしない
長持ちするように木を使った札が作られた。
取り札は暇な時に木で手作りした。
気短だから下の句だけで。
なるほどね~。
北海道の百人一首_b0127538_2024362.jpg


手作りの取り札 ありそうだよね。


本州の人が見ると驚くんだよ!北海道の百人一首。

試合開始!っと
百人一首の歌を田中先生は朗々と読み上げる。

ひょっと見ると対戦相手?の学生は上の句の段階で札に手をかけている。
彼女は
あっけにとられる私に
これは順徳院が佐渡に流されたときの歌で~。
この文字は、変体仮名で「ら」 これは「こ」って読み方を教えてくれる。


すごいな~。別世界だ。
# by endoms | 2009-11-05 17:30 | ホッカイドーって良いよね!

ジョーンズ先生の故郷


A.E.Housmanの詩のセミナー
(1859ー1936)

シュロップシャ―周辺はこんな景色。



ジョーンズ先生の故郷_b0127538_1714642.jpg


Jones先生が教師をしていた町はShrewsburyという美しい街


ジョーンズ先生の故郷_b0127538_20252769.jpg

イングランドがウェールズと接する地域をWelsh Marchという。
(Marchとは平行するという意味。)
そこがジョーンズ先生の故郷。
丘はなだらかで波打つように連なる。
山は急峻ではなく、
川も穏やかに蛇行する。


ジョーンズ先生の故郷_b0127538_17203124.jpg


若い時に、自分も丘からウェールズ方面に青く広がる丘を眺めていた
(ハウスマンはlost content と、ストッパードの劇中ではpromised land)

A.E.ハウスマン
は17歳からオックスフォードで教育を受け
古典文学では抜きんでたものの古典哲学で落第し
ロンドン大学へ。
そこで古典文学の大学者となる

かたや、感情を吐露する詩作を続けた。
その作品は批評家にはセンチメンタルだと評されることもあるという。
ハウスマンは故郷への思いを切々と歌い続け
古典研究では大成するも
2つのパルソナ(ギリシャ語では 仮面を意味するらしい)を持ち続けた。
古典学者と故郷をうたう詩人
彼の詩には悲しみと悲痛、孤独感が底流にある。
その背景には彼の大学時代の報われることのない恋があった。
相手は、大学の同級生で親友 しかも、ストレートの男性だった。



そしてハウスマンの個人的な生活を主題に
現代イギリスの代表的な劇作家によって書かれたのが
the Invention of Love だという。

Youtubeの画像はあの世へ渡るThe river Styx〔三途の川)で
川の渡し守(Charon)と彼が出あうところから始まる。



さらには、
この劇作家Tom Stoppard
チェコスロバキアの出身でイギリス人には思いもつかない刺激的で斬新な英語の使い方をするという。
彼のインタビューを交えてのthe Invention Of Love。


# by endoms | 2009-11-04 16:46 | 英語 勉強する?

ガイド交流会(2)旅館の布団敷き?

ガイド交流会での話しあれこれ


日本人なら当たり前と思っていることが意外や意外・・・

①旅館の布団敷き
旅館に到着して部屋に案内され
仲居さんがいろいろ説明してくれて
「お食事されている間にお布団は敷いておきますので。」

はい

日本人なら普通と思うこの布団敷き。
外国人には驚きだ。

鍵をかけてある部屋に入って来て、誰もいないうちに布団を敷く。
そのことに
危なくないのか?
と危惧する人がいる。

システムと、そんな従業員は安全なこと
でも貴重品は金庫にしまうように説明する。

②掘りごたつ式の食事処

畳に座るのはちょっと~
膝が悪くて~
歩行が不自由で~

そういう人でも掘りごたつ式に座卓の下床がほられた座敷なら大丈夫と思う。
でも、
座卓の下に上手く足をすべり込ませることができない人がいる。

自然に横歩きをして
座卓に対して正面を向いた姿勢?
少し斜め横から?
全く横から?
考えなくても日本人は自然に行動出来ちゃう。
でも、これは高齢の外国人には難しい。


どっちにしても
正座ポジションからスーと足をおろしていくことができる人には問題ないけど。

そういえば、
立ち上がる時も大変。
よいしょよいしょ と何度も態勢を整えていた人がいたっけ。
# by endoms | 2009-11-04 08:36 | ガイド日記

ガイド交流会(1)システム手帳とA5のノート

ガイド交流会があった。

ベテランガイド本間さんを囲んでのガイドの会。
ライセンスを持っている人たちの集まりで、
すぐに、仕事の時に役立つ情報をたくさん伺う。

その中で
だれにでも使えるヒント

情報管理の仕方
彼は
資料整理にシステム手帳と、A5のバインダー式手帳を使うという。

情報はバインダー式の手帳にためる。
①パソコンでとって情報をA4ページにまとめ
②ページ設定で2段組みにする
③ページをバインダーにとじる

仕事に持参するのはシステム手帳(ハガキ大)
①資料から数字などを抜き出して書く
②話す内容を覚書する
③高速道路では、前を向いて座ったままその手帳を見て話すことができる

しかも情報は英語では書かない

苦労して覚えても、実際の仕事の場では出てこない
日本語で大切な情報を理解しそれを整理して話した方がいい


私も似たようなことをしている。
私はコクヨの手のひらサイズのノート。
これには情報をぎっしり。
それともう少し大きなサイズのノート
そこには旅程や
注意事項
お客様に関する情報や
様々な電話番号などなど
そのツアーごとに作る。

同じなのは、
すべて日本語で書きこむということ。
だよね。結局は自分の言葉で話す
原稿を読むのが仕事じゃないから。
# by endoms | 2009-11-03 15:14 | ガイド日記