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んちゃって英語ガイド

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英語スピーチの弱点

札大ESS主催の
大学生のスピーチコンテスト。
参加者は8名。
モンスターペアレント、水の節約、公共のマナーの悪さ、赤ちゃんポスト、中絶増加の問題
などなどの問題に関するスピーチ。
審査をして、私が英語を話すときの弱点がそのままスピーチに透けて見える気がした。
だから、こんなスピーチには点数が辛くなる。

1.自分の意見を疑いながら?話をしがち。
例えば、水不足が懸念される だから節水に協力しよう 
という主旨の”はず”のスピーチ。
何故か、
2段落目に長々と現状では水はある、
気象庁の発表した降水量は世界でも多い。
そして、次にでも過去の干害の例では。。。

これは説得力がない。
1行ぐらい自分の意見の反論を入れるのはいいが、長すぎると論旨がぶれる。
これを私も会話でもしてしまうことがある。

2.発音があいまい、キーワードをはっきり言い切らない。
スピーチの中のせっかくのキーワード。
ゆっくりくっきりはっきり言わなければならないのに
さらっと。もごもごと、つるっと話す学生が多かった。
それに発音の難しい英語の単語例えば BULLYINGなどは
一度使ったら、次は違う表現にかえて、
たとえば TEASE, PICK ON、MEANなど言い換えないと理解してもらえないことが多い。
出来れば発音できない語は避けよう。

3.何より深刻なのは、論理的でないスピーチの組み立て。
英語の論理に合わないけど、
日本人のあなたにはこの話の進め方のほうが自然?
同じ審査員のアメリカ人は不思議そう。
そんなことはない。
英語の話は英語の論理でないとうまく伝わらない。
難病に苦しむ人に医療費の補助を
というスピーチ。
人間は平等に健全な生活をする権利がある。
でも、現在医療費に地域格差がある。
特に難病の場合、地域によって医療費は数倍違う。
その主旨の内容が続いて
スピーチの終わりにころに
実は自分は難病である
と大切なポイントがやっと出てくる。
もう少し前に言ってよ!
他人事見たいな表現じゃなくて、
もっと自分に引き寄せて、
具体的に話してくれるともっと面白い話になるのに。

4.大体きれい事が多い。
環境保護は大切だ。
親は子供を愛情込めて養育するべきだ。
公共の場ではマナーを守るべきだ。

そうだけど 
それで?
といいたくなるスピーチが多い。
だから。。と次につながっていかないスピーチは物足りない。

とはいっても、
大学1年生が原稿を見ないで5分間の英語スピーチを聴衆の前でする。
そこにいたるまでの努力、
かかった時間、はらはらどきどき
それを考えると
どの学生もすごい!
あー
スピーチのあとの個人講評で
ビシビシ厳しい事を言っちゃった自分は何様?
英語で話すと、
きつい意見になっちゃうのよね。
まだまだだなー。

ステージの横で、優勝した学生の指導をしていた先輩が号泣していた。
ドラマがあったんだろうなー。
by endoms | 2008-09-21 20:45 | 英語 勉強する?