人気ブログランキング | 話題のタグを見る

んちゃって英語ガイド

endoms.exblog.jp
ブログトップ

アメリカなら障害があっても普通教育だけど。。。

機会があって
昔の写真を家族で見た。
アルバムのほかに
未整理の写真の束がどっと出てきた。
上から見ていくと
アメリカ時代の写真に夫の同僚家族が写っている写真があった。

会社の春の家族パーティーで同僚家族は楽しそうに笑っている。
その、1ヵ月後に起こることは誰も知る由も無かった。
その家族は
5月になって夏休みになるとすぐにカナダの西海岸に旅立った。
ジャスパーからバンフーの辺りで自然の中で過ごすという。
帰ってきたら、一緒にBBQしよう といって出かけた。
その数日後
夫に連絡が入った。
バンフーで交通事故を起こした。
4WDのレンタカーが
他の車と衝突して、
運転していた父親は軽症で無事。
運転席の後ろにいた息子も無事。
でも、助手席に座っていた娘が背骨を骨折、
助手席側の後部座席に座っていた母親は
シートベルトが内臓に食い込んで
内臓が破裂し亡くなったという。

しばらくたって
葬儀のために一家は日本に帰国した。
そして、
父親だけがアメリカに戻り子供達は日本に残った。
だが、しばらくするとみんなでアメリカでの生活を再開した。
父親の母が渡米して一緒に生活するようになった。
何故アメリカに?と驚いた。
でも、理由を聞いて納得するものがあった。

事故で娘が車椅子生活になった。
日本に帰っている間に日本の学校を見たが
車椅子になってしまったら
まったく特別視される。
養護学校に行くようにいわれた。
足が不自由なだけなのに 
普通の学校では受け入れが難しいなんておかしい。
と思った。
アメリカなら普通学級で授業が受けられる。
だからアメリカで教育を続けさせたいと思った。という。
毎日、
車椅子も積めるスクールバスが自宅まで迎えに来て
彼女を乗せてそれまで通っていた普通の小学校の
普通の教室で彼女は授業を受けることが出来た。
事故後2年間
父親の任期が終わるまで家族はそのままアメリカにとどまった。

アメリカの教育は障害を特別視しない点で
障害を持つ家族の状況をより困難にしない点で優れていると思った。
by endoms | 2008-09-08 00:39 | 異邦人の見た世界