人気ブログランキング | 話題のタグを見る

んちゃって英語ガイド

endoms.exblog.jp
ブログトップ

死んだほうがラクと思ったほどの勉強

びっくりするほどのまっ金髪で入学してきたOちゃん。

「イヤー 近所の板金やで働くつもりだったんですが
英語したいと思って。」

高校時代に地域の♪♪音楽グループで活動していた。
たくさんのおじさんやおばさんに世話になったお返しに
音楽を地元に広める仕事をしたいと思って。

仲間のおじさんたちに札幌で英語やってくるから って約束して。
高3の冬に急に進学に変更した。

牧草、牛の世話で力仕事には自信があるんだけど。
英語は何が何だかわからない。
高3の冬に英検準2級に合格したばかり。
でも
体力あるから時間かけて頑張る。



そしてほんとうに頑張った。
髪の毛の色もいつしか茶色になっていた。

連休、夏休み、ひたすら英語を勉強し、
秋の英語検定で2級に合格。

そこからだった。
Oちゃんの自分に課した地獄の特訓が始まったのは。
東京の大学の英文学科に編入したいし、
英検準1級どうしてもうかりたい。
と決めたのだ。

2年になるとOちゃんは私の科目は履修していなかった。
それでも、しょっちゅう研究室にきては勉強の仕方や文法を質問した。

夏休みに入ってまもなく、
真っ青な顔でやってきた。

勉強すんごく頑張ってます。
先生に言われた英字新聞雑誌も読んでます。

昨日はぞーーとしました。
自分 やばいかも。
アパートの側の公園の木の枝を見ていたら
あの木にぶら下がれば楽になれるのに と思いました。
勉強が辛くて。
勉強に時間がかかるので、
自分で決めた量をこなすためにほとんど寝ないで勉強してます。
木にぶら下がっている自分の姿を幻覚で見ました。

アパートではふらふらになるほど勉強し、
図書館に入り浸り、
ファ三レスで夜中まで粘り。

Oちゃんは勉強を続けた。
髪の毛は伸び放題で、真っ黒になっていた。

そして2年生の秋に
24倍の倍率を突破、編入試験に合格し、
英語検定準1級にも合格。

いま、東京の大学で英語を学ぶ。
地元に海外の音楽家を呼ぶために。
英語の勉強が辛くなったら、
厚岸の音楽仲間の顔を思い浮かべるんです。

がんばってね。
東京には、死にたくなるような枝振りの木がなければいいけど。
死んだほうがラクと思ったほどの勉強_b0127538_23554677.jpg
by endoms | 2008-05-02 23:14 | Whoops!研究室