人気ブログランキング | 話題のタグを見る

んちゃって英語ガイド

endoms.exblog.jp
ブログトップ

英語  単語の壁は高い

秋学期の授業に英語検定準1級対策講座がある。
2級に合格した学生が対象で、
今年の2年生でも2割以上はすでに合格、
ところが準1級の壁は厚い。

第一に単語。2級には4千から5千の語彙数が必要なのに、
準1級合格には7,500語が必要といわれる。

その3千語以上の単語数を獲得するのは並大抵の努力では出来ない。
だから、去年から単語筋トレの自主ゼミを開催している。

英検準1級の単語は学生には難しい。
普通のやさしい英会話では出てこないような単語。
英語に触れる時間数の少なさ。
用法のわからない単語を単純に記憶する能率の悪さにすぐ飽きる。

そして単語の壁に阻まれて、
リスニング、読解、すべてを勘だよりにと回答しても点数はとれない。

語彙の取得は筋肉トレーニングと同じで
単調な動作を黙々と長期間継続する必要がある。

多様な語彙の学習法は
長時間英語を聞き流す。
ひたすら英文を読む。
映画やラジオを長時間聞く
といった第一言語学習者と同じ方法が良いとする研究者もいる。

また、第2言語、外国語として英語を学習するなら
意識的に初出や未知の単語に焦点を当てて覚えていかないとたくさんの語の習得が短時間には無理だという研究者もいる。

私は日本のようなEFLの国では
意図的な語彙学習をするべきだと強く思う。

長時間英語の中に身をおく状況を作るのが困難だからだ。
特に初心者と中級者は 
ある時期集中的に無理にでも語彙数を増やすことでその後の学習効率が飛躍的に上がる。

その勉強法として 
単語が読めること。
5感覚を使うこと。
自分のMIを知ること。
下の2つの勉強法を組み合わせること。

一つ目は単語と訳語のペアで覚える。
二つ目は文脈、コロケーション、状況で、文の使用例を身につけていくこと。
長文を読みながら知らない単語にマークしていくだけでもいい。

どちらも同時に、交互に学習する。

初めは
覚えても覚えても忘れる。
それでもあきらめずに繰り返すと、
ぷつぽつと記憶にのこる単語が出てくる。

なんとなくわかってきた単語に
別の媒体で出会うと習得が一瞬で起こることがある。
その瞬間は劇的だ!
そのいくつか覚えた単語を核として、
その周辺に他の単語がくっついていく。

ある日、気がつくと
自分の語彙のポケットから知っている単語がこぼれ出ている。
階段を一段上がった瞬間が来る。
多分その前にはランナーズハイも味わう。
私の実体験だ。
ある日急に新聞が読め、英語が聞こえていた。

学生にそのダイナミックな瞬間を経験させたい。
だから単語筋トレのコーチを買って出る。


コーチとして論文をたくさん読み科学的工夫をしている。
でもね。覚えなきゃならないのは私じゃないんだよね。
今年の学生はどれだけ努力できるかな?
楽しみ!

 
by endoms | 2008-04-21 23:42 | 英語 勉強する?