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関愛子さんの遺言

「葬儀はいま行わないでほしい。
良人の寛が死んだときに一緒に執行してもらいたい。
二人の死体は同穴にうずめ、
それによって草木をやしない。
牛馬の餌とされることを望む。」 (p271)

これは明治35年72歳で徳島から陸別に開拓に入った
元医師関寛の妻愛子が
入植2年で夫に先立つ時の遺言だった。


妻を失った寛は、ヒューマニストな理想に燃え孤老を生きたのだが、
82歳で自死する。

72歳での開拓入植、82歳での自死・・・

彼の遺言どおり、
遺体は普段着のままで妻の隣の塚穴に埋められたという。


実は、さまざまな文献で出くわす
「司馬遼太郎の街道をゆくには・・・」という表現が気になっていた。
それでついに、司馬遼太郎の「街道をゆく 15 北海道の諸道 」
を買い、
買ったばかりの『北海道の諸道』を
そのまま本屋のコーヒーショップで読みふける。

司馬ワールドに引き込まれ、
気がつくと最終ページ。

涙が止まらず、
しばらく本から目を上げられなかった。
人目なんて気にしちゃられない!
でも・・・


高田屋嘉兵衛も榎本武揚も三岸光太郎も
新十津川町や
月形の樺戸集冶監も
江差沖に沈んだ開陽丸も
能吏ながら温い心を持たない明治政府の高官の話も
屯田兵屋の暖房も
ケプロンの日記も

それぞれの「街道」と時間軸を背景にして、
動きのある絵になる。
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by endoms | 2009-09-08 18:20 | ホッカイドーって良いよね!