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腕時計

Sir Ken Robinson の卒業スピーチ

ロードアイランド美術大学で2009年。
かなり面白く、人物背景まで調べたが
翻訳プロジェクト企画からら落選。
忘れないうちに書きとめる。

腕時計 と 25歳の境目。

私の翻訳のクラスで
The news made them very excited。
を学生が「ニュースを聞いて・・・・」とごく自然に訳すのを聞いてドキッとしたのだ。
ロビンソンの言葉がよみがえったのだ。

卒業式の聴衆に彼は問いかけた


25歳以上の人は手を挙げて?

ざさわざ

今朝 出かける前に
腕時計をしようかどうか迷った人は手を挙げて?

ざわざわ

25歳以下で腕時計している人は手を挙げて?

25歳以下の聴衆に腕時計をしている人はほとんどいない!

会場は驚く

digital divideのラインは25歳。
25歳以下は digital nativeだと彼は言う。

自分の20歳の娘に「パパはどうして腕時計するの?single functionの機器なのに?」
と聞かれた。パソコンにも携帯にも時計が付いているから腕時計は要らないのだ という。
単機能だし。。無駄。だという。

腕時計をしないのが普通の世代が出現することを自分は想像もできなかった と語る。
だから既成概念にとらわれてはいけない。と彼の話は続いた。

私の授業で腕時計しているのは
中国人留学生2人と私とあとは一人だけ!
そして、学生たちはニュースは主に携帯で読むという。
でも、
ニュースを聞く と訳す。
ニュースを読むと表現することには違和感があるという。
読むというとわざわざ行動を起こす感覚が強すぎ? スピード感が失われる?新聞は読まないから?
聞くことは同時にその場の人間が共有できる体験だけど
読む経験の共有はめったにないから?
街頭のニュース電光板は?
なぜだろうね?
話は続いて結論は出ない。

でも、学生たちにもわかってきたことは
実態が言葉に反映されるのには時間がかかる。
ということ。
授業の場で学生が
ニュースを読むとするか 聞くとするか 迷うことが大切。
でも、 変化には一世代かかるのだろう。

実際に ニュースを読んでいる彼らの世代 が ニュースを聞くと訳し
次の世代では表現が混在するのだろう。
それとも 見る より 聞く の即時感が好まれ続ける?

一度定着した表現は消え去りがたい。

私の友人は「イ―メールの番号 教えて」といい
私は「テレビのチャンネル回して」とまだ言っている。
by endoms | 2009-06-20 09:52 | 卒業式のスピーチ