蛙と太陰的世界観
古代の世界観の象徴の一つが蛙であったという。
だから世界各地の土器には蛙の模様があるという。
田中基さんという人の説。
人間の宿命は
絶対に避けられない死であった。
死を受け入れることに古代の人も苦悩し続けた
そして
答えを月の満ち欠けに見出したという。
新月は満月になりやがて欠け始める。
細く細くなりやがて姿を消すが。
再生する。
その過程を繰り返す。
ヒキガエルの表面が月の凸凹と似て
女性の生理は月の満ち欠けと関連する。
(看護婦だった友人は、彼女の勤務した産婦人科は満月の夜には宿直当番を増やしたという。
出産が多いらしい)
人間の赤ちゃんの肢体は蛙にも似ている。
月と女性と蛙には共通項があるとされた。
月には不死の水があり
女性の生殖力は月の再生力に比され
死者は世代を超えて月のようによみがえると信じられた。
そんな世界観は日本や中国だけではなくヨーロッパにもあったという。