あー
この子は繊細でいい人間ですてきだ。
でも、この神経の細やかさと 他人への気配りと 優しさで
彼女の人生は苦労が多いだろうな
そう思ってしまうことがある。
英語を教えるんだから
授業時間だけに集中して
英語を教えることだけを考えるのもありだろうけど
言葉は
思想で感情でコミュニケーションなので
言葉の出所の人間が浮き出てくる。
そんな人間を見るのが、はるかに興味深い。
年齢ではない。
ましてや英語のレベルなんて全く無関係。
染み出てくる人間性に感動するから
こうやって長く英語を教えていて、
まだ飽きていないんだろうなあ。
今日の音楽を使ったクラス。
担当の学生はエリック・クラプトンを2曲。
彼の5歳の息子がアパートから転落死。
どちらもその悲しみをつづった曲。
circus left town と tears in heaven。
サーカスは町を出た と 天国の涙
「自分が一番感動したのはサーカスの曲。
でも、文字でこの詩を目にしたくないというクラプトンの希望で
CD歌詞にも記載されていない。
だから、彼の意思を尊重してtearsを選んだ。
サーカスとは息子と過ごしたワクワクした時間」
という。
そして、tearsを使って授業を進める。
こういうところに、その人間の”行間”が現れるのかなー。
そうはいっても
やっぱり感動は伝えたい!
どうしても素晴らしい詩なので
と 最後になって
彼女は手書きのcircusの歌詞を配る。
他人の思いを尊重して自分の思いも伝える。
こんなのもアリだ!と思った。
でも、
どうしてこんな悲しげな曲を19歳の彼女が選んだのか
そちらのほうが気になった。