んちゃって英語ガイド

endoms.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:ブックレビュー( 61 )

ミレニアムの3部作

スティーグ・ラーセンのミレニアム
第1作 The girl with the dragon tatoo

を読み終わってカレンダーを眺めるとまだ夏休みがある。
後2冊ぐらい読めちゃうかもしれない。

さっそくアマゾンで注文し
第2作 The girl who played with fire

第3作 The girl who kicked the hornets' nest

がたちまち届く

めちゃめちゃ 面白い。
秋学期の授業準備をしながら合い間に読みふけり
家事にプールに
お買い物の途中でも読みふけり
2冊目もドキドキするまにあっと読み終わる

後は上手く自分をセーブしながら3冊目に取り掛かる。
約700ページ。

2作目で、主人公は実の父親から肩、腰、頭に銃弾を打ち込まれ、地面に掘った穴に埋められた
そこから自力で這い出し、父親の顔を鉞で割る。
父親はロシアの元スパイで家庭内暴力で母親が瀕死の重傷。
そして主人公は父親殺害未遂で施設に送られるという過去があったのだ。

現在父親と義理の兄は国際売春組織の親玉。
数知れない殺人を繰り返してきている。

さてヘリコプターで手術室に運ばれた主人公は助かるのか?
どろどろ どろどろ
話すとばかばかしい物語だけど
筆の力だね。
page turnerってこの本のこと。

助かると思う?
って聞くと夫は第3作は700ページだろ、最初で簡単に死なせるわけがない!

今度は読み急がないで
じっくり味わって楽しもう。
b0127538_22303339.jpg

[PR]
by endoms | 2010-09-14 22:30 | ブックレビュー

『羆嵐』 吉村昭著

連休はやっぱりいいね。
仕事も仕事に関係のない?読書も。

吉村昭著 『羆嵐』

嵐のように読み終える。
ズシーンと読後感。
大正3年、北海道、開拓期の実話。

道北の羽幌の北、苫前村の開拓農家を襲った惨劇

羆は雪が降ると冬穴で冬眠する
しかし、根雪前に冬穴を確保できない羆もいる。
そんな羆は「穴持たず」と呼ばれ、
空腹を満たすためにいっそうの獰猛さで人家を襲い恐れられているという。


そんな穴持たずがわずか15家族が住む部落を襲った。
留守宅に帰宅した夫は
息子が喉を食いちぎられ、妻が熊に連れさられたのを発見

その熊を警戒し女子供が一軒の家に集められたが
その家がさらに襲われ死者は7名、重傷者3名となる。

猟自慢の男たちが集められるが巨大な熊には無力
警察官や近隣の村から壮健な男たちが集められるが
彼らも熊の恐怖にたじろぐ

殺され食べられた死体は熊をつなぎとめるために捨て置かれる。
これだけの人肉を食べたのだから満腹で
襲わないだろうという期待は破られ

熊の底知れない食欲に
いつ誰が襲われるかもしれないという状況に
近在の村まで恐怖が広がる

最終手段として酒乱で嫌われ者の熊専門の猟師が雇われる。
襲われた家々の惨状を見ながら
**一度女体の味を知ってしまった羆は、女しか食べない。
男の子は殺すが、死体は食べない。
ひたすら女の肉を求めて女の香りをたどる。
女の匂いのする肌襦袢や手回り品などには熊の歯形が残る。
女が湯たんぽに使っていた石までガリっとやる


彼は山に入りたった一人で熊をしとめる


しとめた熊の胃袋には
女の脚絆
長い髪の毛に櫛
熊の血肉には、村の女子供の血や肉が混ざりこんでいるはずだ。

しかし、それだからこそ 
死人の弔いのために、
村人は総出で熊を調理し、熊肉を分け合いながら食べつくした。

羆を猟師がしとめたら
その日は嵐が吹くという

羆の出現で村人が抱いた権力への不信感
多勢を頼むことに見出した 危うさ
そんな”気持ちの嵐”も書き込まれている


この実在のこの熊事件の資料は現在も苫前村に残っているらしい。
[PR]
by endoms | 2010-05-03 22:08 | ブックレビュー

みせびらかさずにはいられない すごい本!

私の欲しかった本はこれだっ!

『笑う英会話』彩図社 476円

編者 草下シンヤは
編者紹介欄に小学校卒業アルバムに将来の夢はマモーになると書いたと書く。。
この辺のセンスがもう好き!
即 お買い上げっ!

いやはや は~

こんな本を作るのは正気じゃないね。
b0127538_22144829.jpg


庭らしきもの?ってどんな庭?

毛深いねずみ?
b0127538_21575254.jpg


こんなページが並んでる。
b0127538_21581225.jpg



これが表紙

b0127538_21583831.jpg



「ビルは幼い子供たちをだますことが多かった」
Bill often took advantage of the little children.


「私のハゲが始まったのは大学時代です」
I started going bald when I was in college.

この例文はぜーんぶ参考書や英会話本に載っている例文なんだって!
出典がきちんと描いてある。コンテクストはないけど・・・

誰がいつ使うの~~??

でも、
つい覚えたくなる。
そして
覚えたら使いたくなる。



彼女はマフィンのつもりだったのにも関わらず、モルヒネを頼んでしまった
She asked for morphine when she meant to ask for muffine.

むし歯なんてたいした問題ではない・・・ 死んでしまえば
Tooth decay is no longer a problem....once you're dead.

おせえてぇ~
どこで使えるの?
[PR]
by endoms | 2010-04-26 22:13 | ブックレビュー

ゼロ年代の50冊


新学期には決まってしっかり本が読みたくなる。
キラキラした目のなんて素敵な学生たちに今年も出会えたの!

何か意味のあることを授業で伝えるには、自分に常に補充していかなければ
カランカランになった昔の蓄積
干からびた昔の知識
そんなものに頼って授業は行いたくない!

そうは思っていても、読書はもっぱら英語書か歴史書。

なかなか本格的読書は進まない。

翻訳研究会ではウィットフォードに関する資料をしこたま読んで
やっと人物紹介文を書き、
今度はプラシド・ドミンゴの資料集め中。
新聞、雑誌の記事は一日中読むけど
本格的読書してないな~。

翻訳研究会で
O先生の机には本の山!
誰しも思いは同じなんだね。

朝日新聞のゼロ年代の50冊を参考に数冊買ったの。
週末読書はこの分厚い町田康の『告白』の予定。という。

それにしても、一位はこの本なのね。
Fさんから借りたアブリッジ版CDを聞き終り
壮大な物語が耳に残り
興奮して、同じ著者のCollapseをamazonで注文したばかりだ。

こんなによさそうな本があるんじゃ
連休は出かけないで読書三昧 って決心したんだけど・・・

朝日新聞のゼロ年代の50冊のリスト

(1)銃・病原菌・鉄 ジャレド・ダイアモンド著 倉骨彰訳 草思社 00年
 (2)海辺のカフカ 村上春樹著 新潮社 02年
 (3)告白 町田康著 中央公論新社 05年
 (4)磁力と重力の発見 山本義隆著 みすず書房 03年
 (5)遠い崖(がけ) 萩原延壽著 朝日新聞出版 80、98~01年
 (6)博士の愛した数式 小川洋子著 新潮社    03年
 (7)木村蒹葭(けんか)堂のサロン 中村真一郎著 新潮社 00年
 (8)東京骨灰紀行 小沢信男 筑摩書房 09年
 (9)孤独なボウリング ロバート・D・パットナム著 柴内康文訳 柏書房 06年
(10)トランスクリティーク 柄谷行人著 批評空間 01年
  釋迢空ノート 富岡多惠子著 岩波書店 00年
 シズコさん 佐野洋子著 新潮社 08年
 カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー著 亀山郁夫訳 光文社 06~07年
 PLUTO 浦沢直樹、手塚治虫著 小学館 04~09年
 本格小説 水村美苗著 新潮社 02年
 江戸演劇史 渡辺保著 講談社 09年
 敗北を抱きしめて ジョン・ダワー著 三浦陽一、高杉忠明訳 岩波書店 01年
 アースダイバー 中沢新一著 講談社 05年
 とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起 伊藤比呂美著 講談社 07年
 円朝芝居噺(ばなし) 夫婦幽霊 辻原登著 講談社 07年
 ナショナリズムの由来 大澤真幸著 講談社 07年
 1968 小熊英二著 新曜社 09年
 「格差」の戦後史 橋本健二著 河出書房新社 09年
 母の声、川の匂(にお)い 川田順造著 筑摩書房 06年
 輝く日の宮 丸谷才一著 講談社 03年
 ブーバーとショーレム 上山安敏著 岩波書店 09年
 滝山コミューン一九七四 原武史著 講談社 07年
 悪人 吉田修一著 朝日新聞出版 07年
 完訳 ファーブル昆虫記 ジャン=アンリ・ファーブル著 奥本大三郎訳 集英社 05年~
 マオ 誰も知らなかった毛沢東 ユン・チアンほか著 土屋京子訳 講談社 05年
東西/南北考 赤坂憲雄著 岩波書店 00年
 道元禅師 立松和平著 東京書籍 07年
 寺山修司・遊戯の人 杉山正樹著 新潮社 00年
 真鶴 川上弘美著 文芸春秋 06年
 日本語が亡(ほろ)びるとき 水村美苗著 筑摩書房 08年
 わたしの戦後出版史 松本昌次著 トランスビュー 08年
 白山の水 鏡花をめぐる 川村二郎著 講談社 00年
 エクソフォニー 多和田葉子著 岩波書店 03年
 わたしを離さないで カズオ・イシグロ著 土屋政雄訳 早川書房 06年
 伊勢神宮 井上章一著 講談社 09年
 アメリカのデモクラシー トクヴィル著 松本礼二訳 岩波書店 05~08年
 シンセミア 阿部和重著 朝日新聞出版 03年
 建築家 安藤忠雄 安藤忠雄著 新潮社 08年
 国家の罠(わな) 佐藤優著 新潮社 05年
 日米交換船 鶴見俊輔、加藤典洋、黒川創著 新潮社 06年
 昭和精神史 桶谷秀昭著 文芸春秋 92、00年
 神は妄想である リチャード・ドーキンス著 垂水雄二訳 早川書房 07年
 廣松渉――近代の超克 小林敏明著 講談社 07年
 〈帝国〉 アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート著 水嶋一憲ほか訳 以文社 03年
 帝国以後 エマニュエル・トッド著 石崎晴己訳  藤原書店 03年
[PR]
by endoms | 2010-04-24 21:30 | ブックレビュー

話し半分に聞け!のルール


小林薫さんの「英語通訳の勘どころ」(丸善ライブラリー)

あと1週間に迫った新学期
通訳クラスの資料作成。

この本はとても参考になる。
通訳者の失敗談や、よい訳例も豊富だし、訓練法も焦点が絞られている。

でも、この部分は

わっ すごい!

リスニングの弱い学生には目からうろこで気持ちがすーと楽になるだろう。

ところどころ引用すると
P85
通訳で膨大な量を処理する時には key concept
とその展開であるlogicを押さえる
そのために情報のoverflowにならないように
やはり「話半分に聞け!」というのだ!

良いでしょっ!
やっぱりロジックとキーコンセプトだよね。
読解と同じだね~。

話半分に聞いても良いのだ!!

ただし、
いい加減に聞くというのではない。
根拠とした論文は
Ayres, Leonard P.著の
The Thousand Commonest Words Arranged in the Descending Order of Their Frequency

これによると

①10語に1語はtheかand
②5語に1語はof、toか、I
③4語に一語はthe, and, of, to, I, a, in, that, you, for
④3語に一語はthe, and, of, to, I, a, in, that, you, for, it, was, is, will, as, have, not

⑤そして通常、2語に一語は④であげたものの他に次のものを加えると良い。with, be, your, at. we, on, he, but, my, this, his, which, dear, from, are, all, me, so, one, if, they, had, has, very, were, been, qwould, she, or, there, her, an, when, time

⑥さらに次の48語を足すと、日常表現の60%はすべて網羅されるという画期的なstatisical analysis。
go, some, any, can, what, send,out, them, him, more, about, no, please, more, week, night, their, up, our, good, say, could, who, may, ,letter, make、 write, thing, think, should, truly, now, its, two, take, thank, do, after, than, sir, last, house, just, over, then, work, day, here

これってすごいことだと思う!
知らなかったのは私だけ?

専門用語が加わっても原則的にはこの割合は変化しないだろう。


ワクワク
新学期の資料に加えた。
[PR]
by endoms | 2010-03-30 17:27 | ブックレビュー

The Memory Keeper’s Daughter

    by Kim Edwards

タイトルがうまいよね。
えっ?
記憶を保存する人?その娘?

いったい何ってつい手に取る。
中をパラ読みすると面白いじゃん!ってつい買いたくなる。
買ったら、英語表現のやさしさについ読みたくなる。
そして一度読みはじめたらもうおしまい!
最後まで読みきらざるを得ない。


400ページ。
ちょうど良い長さかもね。
残滓のように、読み切れなかった行間が浮かんできて、
それを惜しみながらも最後まで読み終えてしまう。
読み終わると
現実が異次元なような・・

そのワープ感は、
ちょうど長い海外滞在から戻った夜に英語で夢を見、
目覚めに差し込む朝日を英語で認識するような感覚。

ページを次々めくりたくなる話の展開
英語はやさしいし、文句なく面白い。


b0127538_9391514.jpg


あらすじは

1960年代のアメリカの田舎
ある医者の妻が産気づいた。
ひどい吹雪の中、やっとの思いで病院にたどりつくが、
産科医は吹雪で立ち往生、やって来られない。
医者はやむを得ず妻の出産準備にかかる。

分娩が始まる。
長く苦しんだあとやっと男の子が生まれたッ!
分娩室に安堵の気持ちが広がるが、麻酔状態のまま妻は再び産気づき、女の子を出産。

ところがその娘はダウン症特有の顔つきをしていた。
医者に大きな決断の時が来た。
実は彼の姉はダウン症でその病気に特有の心臓病を患い、知能も低く、早世していた。
姉がいたために、一家がどれほどの屈辱的な思いをし、苦労したかを彼は瞬時に回想する。

医者は、妻の嘆き悲しみを思い、
娘を施設に連れて行くように看護婦に命じた。
そして、麻酔から目ざめた妻には娘は死産であったとつげる。

一方、看護婦は娘を連れて施設にいくが、
その場の惨めな状況に暗澹たる気持ちになる。
こんな場所に置き去りには出来ない!
もっとましな場所で育てるべきと思い、医者の元に連れ戻ろうとするが、
様々な出来事で戻るのが遅れてしまう。
やっと戻ってくると、ちょうど娘の葬儀が執り行われていた・・・

そして、物語の世界が展開される。
まだまだ、障害を持つことへの世間の目が厳しく、社会の対応が不十分だった頃の話


タイトルのmemory keeperというのは
この医者が趣味とした写真撮影に使った高価なカメラの名前。
カメラを通して、
医者は世界や周りの人間を見ていたのだった。

愛する家族にも心を開くことが出来ず。
いつもカメラのレンズ越しに世の中を見ていた。
そして「カメラ」というキーワードから導き出される
医者の世界観を息子の口からこう語らせる。

Camera, his father told him, came from the French Chambre, room. To be in camera was to operate in secret. This was what his father had believed: that each person was an isolated universe. Dark trees in the heart, a fistful of bones: that was his father’s world, ・・・・

ちょっと訳し難いけど日本語にするとこんな感じかな

父は言っていた。カメラの語源はフランス語のチェンバーという単語で、室房を意味するんだ。
そして、その室房に居るという表現は、誰にも知られずに存在するという意味だ。
それは実感だったのだろうか。確かに父は「人はそれぞれが孤立した宇宙」と考えていた。
自分の宇宙で、父は心に暗い森を宿し、骨を軋ませていたのだろうか。


週末にさっと読めちゃう本。
人物描写は??ッて事もあるけど
十分楽しめる。


ところで、翻訳が難しいと思うのはChambreが大文字で始まること。

私が翻訳者なら調べるのにすごく時間がかかりそう。
どこかの特定の部屋?
フランスの宮廷?
会議場?暗い部屋?隠し部屋?
大奥?

そういえば
オックスフォード大学地区にあるThe Cameraという丸天井の建物は図書館に使われていたけど・・

cameraの語源を調べると
アサヒコムに簡潔な説明。

chamber(部屋、議場)とcamera(カメラ)が同じラテン語camera(丸天井の部屋)を語源とすることは、英語の歴史を知らない限りネイティヴ・スピーカーでも気が付かないだろう。前者は中英語期にフランス語を経由して英語に借用されたのに対して、後者は近代英語期にラテン語から直接入ってきた。英語のcamera(カメラ)とその語源であるラテン語のcamera(丸天井の部屋)とはどのような意味的なつながりがあるのだろうか。実は、英語のcameraはラテン語のcamera obscura(暗い[obscura]部屋)の後半部が省略された形である。camera obscuraは、暗室・箱の壁面に空いた小さな穴を通して外の景色などを反対側の壁面に映し出す装置で、現在のカメラの原型となったものである。(http://www.asahi.com/english/weekly/0924/06.html)
[PR]
by endoms | 2010-03-23 00:47 | ブックレビュー

区別は差別

公民権運動で最初に糾弾されたのは
区別は差別ではないと言う考え方だったよな。
segregationがあることが必ずしも dicriminationではなく
黒人と白人は別々のほうが互いに能力を伸ばす機会を多く与えられると言う思想が根本だった。
女性と男性も同じように考えられる

今読んでいる本と結びつく

「言葉に見る女性」クレヨンハウス社

この本は女性、おんなを含む表現を分析し
潜む女性差別を暴き出そうとする

言葉による世界観の形成に関しては
p42
中村桃子さんの
言葉の力 からは
1)言葉は差別を表すだけではなく、差別を作り出し、差別を実行する
2)言葉には、外界とずれた世界を表現する仕組みがある
3)その「ずれ」を利用して、言葉に「女を差別する世界観」を表現させることが出来る
4)性差別表現は、日本語の使い方の中で慣用化・規範化している
5)慣用化、規範化すると「女を差別する世界観」が常識となって私たちの言動を規制する。

という。

しかし、
逆に現象を描く言葉で問題が顕在化する可能性を示す。
例えば昔に自分が苦しんだ指導教官からの嫌がらせを振り返って
「私の時代にセクハラと言う言葉があったら、指導教官から受けた嫌がらせの実態が自分にもわかったのに」

そうだ!言葉が与えられることで
出来ごとが認識され、ついでその認識が共有される。

P221 区別は差別の始まり 

女性差別的社会では、男性形、女性形の区別があると、
女性形がいつでも侮蔑的な意味を帯びる。たとえば、master/mistress
は召使に対する主人の意味を表す語として対等の価値を持っていたのに、mistressは〈制の対象として男性に所有された女性〉の意味になってしまった。かつて単なる女性形だった名詞が時と主に性的なコノテーションを帯びて「情婦」「あばずれ」「娼婦」のような意味の名詞になってしまった例
が英語にはたくさんある。
女が言語の世界で力を持つeditorとかpoetとして力を発揮し始めると、
その言葉がもつ潜在的な力を弱めるために、
意図的にその人の称号を女性形で用いることがある。
たとえば70年代に雑誌「Ms」を創刊するなど女性解放のために目立った活動を行ったグロリア・スタイネムはeditressと書かれ、女性であることと詩人であることの矛盾に苦しんで自殺したシルビア・プラスはpoetressと呼ばれた。


整理された記述だが内容に疑問もある。

女性差別の無い社会があるんか?
シルビア・プラスの自死は普通に言われているのとは違うんでないかい?
あの壮絶な死に方は、哲学的苦悩ではないだろうよ~。

今週のエルプラザのテーマは
ミス、ミセス、ミズという称号。
ミズと言う呼称が作られたのは
社会の変化が認識されたから?
それとも、
この言葉のおかげで社会の意識が変化した?

たぶん同時進行。
[PR]
by endoms | 2010-03-14 22:56 | ブックレビュー

『雛と雛の物語り』 暮らしの手帖社

雛のマイブームが続いている

Yさんが貸してくれた本のお雛様たちの姿に一目ぼれ
早速同じ本を注文

写真を眺めているだけでお雛祭り気分

菱餅意匠の表紙
開けると古い時代の雅な方たちに愛された
お雛様とそのお道具
それを飾っていた家々のたたずまい
それぞれの家の歴史やお雛様の流転史が描かれている

シーンとした畳のにおい
さわさわとした振る舞いの若い娘たちの笑顔

菱餅を開けるような
b0127538_23342848.jpg



享保びなの優雅な姿
b0127538_23344232.jpg



江戸時代18世紀明和時代のブランド品だった
古今雛は初代舟月による作品という
b0127538_23345099.jpg


おはじく古今雛 
竹久夢二の趣では・・

b0127538_2335092.jpg


文化の時代に
「毛氈へのせて照りよき舟と月」
と詠われた。
のも然りと思う。
[PR]
by endoms | 2010-03-11 23:35 | ブックレビュー

『笑いのセンス』 中村明著


Fさん お子さんもう大丈夫ですか?
その子とだけ1対1のQualityTimeを持つチャンスと思いながら
めげますよね
3人子育てしたのでよくわかります。
お疲れ様~~

 「どうしてジョークってわかるんですか?」

ああどうしてだろう?
私もはっとして
自分でも考え、図書館で調べてみました。

ちょっと長いのでここで書きます。

英語風に結論から言うと
私がこの部分をジョークと決めたには理由が三つあります。
ひとつは、この筆者が書いているから。

彼のこの雑誌における役目はジョークを書くことだと思っているので
全編ジョークだろうと言う期待感で読んだから。

例えば、もし日本で所ジョージが文芸春秋ぐらいの読みやすい雑誌にエッセーを書いていたら
笑わせてもらえるかもって期待して読みますよね~~。
そんな感じ。

2番目には常識的に考えて”それはないだろう”と思うから
プリウスだからって駐車料金がかからないってどう考えても論理的ではないし。

3番目には他の部分にも沢山ジョークがあるので
全体とのつりあいでここもジョークかなと思うからです。

以上が私がジョークだと決めてかかった理由です。

でも、
どうしてこのレトリックが用いられるのか疑問でした。
なぜそれが面白い?と言うより
なぜ筆者はこれが面白いと言う効果を生み出せると思って書いたのか?
ねっ?
疑問だよね。


それで、今朝翻訳研究会の後でちょっと時間があったので
図書館でいろんな本にあたりました。

その中で
『笑いのセンス』中村明著 が
笑いのレトリックとして分類している一つが
このケースに当てはまることに気がつきました。

最初に彼が笑いを誘うために使われるレトリックとしてあげているものを書きます。
面白い例が沢山あるんだけど、どれも長くて引用できないのが残念!


1-4までは展開のやり方

1)奇先法
謎かけですね。はじめに驚くようなことを述べ、後でネタばらし。

2)漸層法  
表現を徐々に高めながら、最高潮に達するように配列すること。

漸降法
漸層法の反対。次第に勢いが衰えるように展開させる

3)反復法
度を越えて、同じ言葉を繰り返す。

4)付加の技法
無駄口のように必要以外の情報を付け加える

5以下は伝達のやり方で面白くする

5)間接化の技法
伝えたいことを直接述べず、遠まわしに述べることで
相手が回り道をして真意にたどり着くようにする

6)比ゆ表現
意外性のあるもので比ゆすることで笑いを誘う

7)擬人法
人間以外を人のように表現

8)パロディー.洒落、語呂合わせ
これは言わずもがな!

9)矛盾と逆説の技法
摩擦感・違和感を起こす
破格の表現不自然ないい回しをわざと用いる

10)誇張法
大げさに言うことで笑いを誘う

あああ 最後にやっとでてきました。
お待ちどうさま!
いじわるですね。怒 最後かよ~!

My Prius Problemで用いられるレトリックで多かったのは
この誇張法でした。
(中村さんの本では97pから102p)

エッセーを書く人が
笑いを誘うために使う表現の種類がうまく分類されていると思いました。

もし文学などを専攻していたら
こんなことはずっと昔に勉強していたのかも。??わからないけど・・

何かを読んで笑った後に
この分類に当てはめて考えてみる??

??
とたんに笑えなくなる!
[PR]
by endoms | 2010-03-05 22:24 | ブックレビュー

Intoxicated by my Illness

午前の授業のあと
Mさんとランチ

Bombayblue 
インド人がやってるカレー屋さん。

本格的なカレー(私は野菜)と巨大なナン!
b0127538_20274958.jpg


Mさん
4日間お疲れ様!
あなたのおかげで幅広いことを教えられて
本当に感謝!

食後にチャイ
でこれからの授業の進めを話し合う。
私はあと4時間授業をしたら
Mさんにバトンタッチ。

開放感と学生とさよならする寂しさと
複雑な気持ち。

こんな時にはこの本に限る!借りてる本を再読。

Intoxiated by My Illness

b0127538_203884.jpg


癌で死期を悟った筆者が平易な文体で描く
患者と医者、死に行くものとそれを見守るもの

この本の文体に癒される。

そして本当にそのとおりという箇所にまた出会う。

************

良い本は再読するべき。
気に入った場所に再訪したり
絵や音楽を繰り返し楽しむように。

僕自身、最初よりも2回目に読んだときのほうが
本のよさがわかる。
なぜなら、気持ちの準備をして読むから。
2度目に読むのは、準備運動してから運動するような感じ

楽しいのは同じだけど、
最初に読む時のように
その本に出会って、わけも分からず感動するのではなく
2回目に読むときは
その本の内容が分かっているから、
深く心のそこから楽しむことが出来るのだ。

***********

だって。
映画だって本だって
最初はストーリーの面白さに惹かれるけど
2度目は文章や文体の魅力が多いし、
きっちり読み込むことが出来る。


Good books should be revisited, just as we revisit places or paintings or listen again to apiece of music.
I've usually found that second readiing of a good book is even better than the first, because this time you'reprepared for it, like someone who streches and limbers up before exercising.
Though the pleasure is just as great,
it's more of a conscious pleasure than a blind surrender.
You're more alert to what is happening.

この本のいいリズムの文体は飽きずに何度でも読めて
読むことで心が静まってくる。
[PR]
by endoms | 2010-01-28 20:51 | ブックレビュー