今ならあんな危険は冒さない!
アメリカ生活の2年目。
大きな裏庭の芝刈りとゴルフ場の芝刈り?で夫が腰を痛めた。
タイミングよく、カンボジア、メキシコ人という中学生2人、
芝刈りのバイトさせてくれとやってきた。
芝刈りが終わり支払いをして10分後、
午後2時ごろに子供とプールに行こうと外に出ると芝刈り機がない。
ワー やられた!夫に電話で連絡。
警察にも連絡。
2台のうちの新品のほうだ。
警察が来た。
状況を話すが発見できる可能性は低いという。
だよね。アメリカだし、人も死んでないし。
半分あきらめたが悔しい!
すぐに夫が帰宅。
2人は歩いてきたから近所だろう。
車で捜索しよう!
目撃者(子供たち)をみんな乗せて、
近所のハウジングプロジェクトの地域をクルージング。
中南米、アジアからの難民、移住者、不法滞在者が多く住む一角。
ゆっ-くり周回する。
テニスコートのそばに若者が群れている。
娘が「いた!」と叫ぶ。
確かに!
さっきと同じ黒いTシャツを着ている。
馬鹿ねー。
服を取り替えればわからなかったのにねえ!
あのね! どっちの味方!
夫はニコンの1眼レフを構えると車を降り、
彼に向けてシャッターを切りながら近づく。
子供を従えた遠藤団?全員で「芝刈り機返せ」視線を向ける。
「僕の写真を撮る権利はない!人権蹂躙だ!」と大声で叫び近づいてくる。
夫はかまわずシャッターを切り、
「犯罪の可能性のある場合は例外だ!僕は法律の専門家だ。」
相手はまだ中学生、夫の言葉を信じた。
彼は、白い車が芝刈り機を積んで走り去るのを見た。と言い張る。
彼の住所を確認する。
警察と一緒に両親を訪問するから待ってろ と言い残して遠藤団は去る。
ねえねえ 写真とるの法律違反?
わかんない。。。
??
自宅から警察に電話を入れる。
少ししたら来てくれるという。
まもなく、玄関チャイム。
警察?
さっきのカンボジア人が立っている。
自分のおじさんが「間違って持ってきちゃった」らしいから、
取り戻してやった。という。
うぬ 何をほざく!
新品の芝刈り機はこうして無事に戻った。
でも、テニスコートの周辺かなりヤバイ場所だったよね。
目つきの悪い人たくさん。
今なら、命とられるよりって芝刈り機ぐらいどうぞって。
いっちゃうかも。
アルバムには
メキシコ少年の抗議するくりくり目の写真が残る。