名寄市北国博物館で20年来の友人が展示をした。
その友人は佐藤国男作宮沢賢治の版画と、
各国の蔵書評の収集家で風樹舎という企画オフィスを主催している。
それに、アンティークのアクセサリー、古布、鍵など、変で面白いものを集めている。
蔵書は家が傾くほど。
名寄での展示は
北海道新聞のイベント情報ではこう紹介されている。http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/eventdata/17735.php
草木染や友禅染として、
古くから日本の染色や文様と関わってきた植物を取り上げ、
植物と着物文化との関係について紹介します。
開催期間 2008/2/26 ~2008/3/9
植物の図柄の染物、織物などの着物や帯、
布のお雛様、北海道の草木染の絹布。
江戸時代の植物図鑑、植物に関する書籍類...etc
彼女が展示するのはすべて自分の所蔵品。
それも、買ったり、自分の家族から受け継いだものばかりではないのだ。
過去に行った展示を見にきた普通の人から
寄贈されたものがたくさんある。
未知の人が彼女の展示を見にきて、
自分が大切に保管してあるものを活かしてもらえるのならといって、
「展示にお使いください」とくれるのだそう。
名寄の展示でも、北大植物学者の未亡人(なんていやな言葉!)の
自宅に招待され細密な植物の写生画を見せてくれ、著作をくださって。
夫の遺作を将来の展示に使って!と申し出があったという。
ひとつの展示会で、
次の展示会の展示品が集まっていくようだ。
展示会が静的ではなく動的になる。
人と人をつなぐ輪のように。
60代の彼女は、自分が活動できなくなったら、
すべてをどこかの博物館に寄贈するという。
心を持って活用してくれるところがあるかな?という。